現代社会に生きる生徒たちの生活は、便利でいろいろなことに恵まれているように見えますが、その反面、誰もが心の疲れをためているように見えます。日本は高度成長期を経験しました。物があふれて経済が成熟していくとともに、物質的な豊かさを求める人は多数派ではなくなり、社会全体の目標ではなくなっていきました。時代とともに価値観は変わり、物の豊かさよりも心の豊かさが重視される時代となり、現代は「こころの時代」と言われるようになりました。そして、友達や家族といった身近な人たちとの関係性、そのつながりの中でうまく暮らしていくことがより重要だと考える人が年々増えてきております。
高校生活は社会に出る一歩手前の段階にありますが、生徒たちにとって必要なこと、人とうまくやっていくための「心の豊かさ」や「自己肯定感」について、どう学んでいけばよいのでしょうか。
勉強だけが学びではありません。価値観の違う人間同士が認め合うことができるように、人として生きるための自信を育むことこそ、とても大切だと思っています。あなたはあなたのままでいいのです。一人ひとり違っていて、それでいいのです。本来のあなたが目を覚まして自信を持って社会に飛び出していけるように、私たちはひとり一人にそっと寄り添っていきます。